三重・多気町のピザ店「EWALU」様
三重・多気町の
ピザ店
「EWALU」 様
自然豊かでゆったりとした空気が流れる「VISON(ヴィソン)」の敷地内に、ひときわ目を惹く巨大なフードトラックがあります。
全長11メートルのBOXトラック。側面は大きくカットされ、強化アクリル越しに見えるのは、なんと“1トンのピザ窯”。
今回ご紹介するEWALU(エワル)の事例は、単なるキッチントラックではありません。
「魅せる」を前提につくられた、まさに“世界に一台”の特別な車両です。
この記事では、
・なぜこんな車両が生まれたのか
・SEEKがどう対応し、どう実現したのか
・制作過程の裏側・納車後の活用と反響を、担当者インタビューをもとに丁寧に紐解いていきます。
フードトラック導入を検討する企業や飲食店にとって、「こんなことまでできるんだ…!」という発見があるはずです。
最初の相談は2019年頃。
EWALUのオーナーが1枚の海外写真を手に、SEEKへ訪れたところから物語が始まります。
その写真には、ヨーロッパで撮影されたと思われる、ピザ窯を積んだ巨大なBOXトラックが写っていました。
「いよいよ日本でも、こういうことをやる人が来たか。」「やりがいのあるお話をいただいたなと思いました。」(SEEK佐々木さん)
当時すでに世界のフードトラック情報を日常的に収集していた佐々木さんにとって“いつかやってみたい”と思っていた案件そのものだったといいます。
地域は三重県多気町。
VISONという大型商業施設が誕生し、多くの飲食店や店舗が進出するなか、「ここに唯一無二の車両をつくりたい」という想いがオーナーにありました。
EWALUが選んだ車両はアメリカンスクールバスではなくBOXトラック。
その理由の中心にあったのは、たったひとつ。
⚫︎1トンのピザ窯を見せたい
・約1トンの特大ピザ窯を載せたい
・そのピザ窯を「主役」としてお客様に見せたい
・フードトラックの横を大きくカットして、ガラス張りにしたい
これらの要望を実現するには、スクールバスよりも剛性が高く、広いスペースを確保できるBOXトラックが最適でした。
特に印象的だったのは、オーナーのこの一言。
「この写真のトラックをそのまま日本で作りたい。」
写真を見たときの衝撃が、今回の企画全体を動かしたと言っても過言ではありません。
アメリカ車の輸入は「買えば終わり」ではありません。
むしろ本番はそこから。
特に大型車両となると、
・日本の安全基準
・年式要件
・構造の適合性
・運輸局の登録
といった壁が立ちはだかります。
⚫︎アメリカ車は“そのままでは走れない”
・ウインカーの色(日本=オレンジ、アメリカ=赤)
・安全基準の年式差
・車体サイズによる登録制限
など、日本の道路を走るには必ずクリアすべき項目が多数あります。
SEEKでは長年のノウハウにより「日本で合法的に登録できる個体だけを輸入」する選定力があり、この案件でも最初から“登録可能なベース車両探し”からスタートしました。
ここが一般企業には真似できない点です。
さらに今回は1トンのピザ窯を載せても耐えられるフレーム強度が求められたため、車両の選定難易度はさらに上昇。
それでもスムーズに決定できたのは、SEEKの経験値と車両知識があってこそでした。
⚫︎車種:International(インターナショナル)4700 DT466E
⚫︎年式:2000年
⚫︎全長:11m
⚫︎全幅:2.5m
⚫︎全高:3.5m
⚫︎車両タイプ:大型BOXトラック
荷台スペースは約8〜9メートル。
この中央にピザ窯を設置し、両脇に調理台やエスプレッソマシーンを配置。
内部が“ショーケース”のように見える設計になっています。
・荷台の中央にピザ釜
・両脇に作業台
・動線を乱さず視線を遮らない配置
・厨房機器の配置はミリ単位で調整
特に、スタッフとお客様の“目線の高さ”を揃えるため、荷台の一部を浴槽のように掘り込むという工夫が施されています。
これにより、11mの巨大トラックとは思えない“親しみやすい接客空間”が実現しました。
・車内は100V・200Vの両方に対応
・200Vは高級エスプレッソマシーン専用
・飲食営業に必要な給排水・衛生設備も完備
・ピザ窯稼働時の熱環境を考慮した空調計画
大型釜を扱うため、熱問題は特に重要でした。
・後部BOXを大胆にカット
・側面は全面ガラス張り(実際は強化アクリル)
・飛び石や歪みを考慮したフレーム強化
・照明計画によって“夜の見え方”までデザイン
夜間に光る車内の釜は、まるでアート作品のように美しく映えます。
・後部のハッチをガバッと解放
・正面から釜が見えるdramaticな構造
・提供〜会計〜受け渡しをスムーズにする動線設計
・横からも内部が見えるため、待ち時間さえエンタメ化
フードトラックは“車高”が高いのが一般的。
今回は接客しやすいよう
・荷台の一部を掘り込む
・地面との段差をウッドデッキで調整する
など、細やかな工夫が詰まっています。
ピザ窯は約1トン。「後から入れる」は不可能。
そこで、荷台の中でピザ窯をゼロから組み上げるという“前代未聞の工法”が採用されました。
・ピザ窯職人がトラック内部でレンガを積む
・SEEKが車両構造と干渉しないよう設計
・窯の下には特殊な土台とバッフルを設置
さらに、保健所対応や車両登録など、外部機関との調整も多く発生しました。
担当した佐々木さん曰く、「作って終わりではなく、走れるようにするまでが一連の仕事。」
完成後、京都の大規模イベントでデビュー。
来場者はもちろん、同業のキッチンカー出店者からも驚きの声が。
「え、なにこれ…?」「こんなの見たことない!」
お客様は写真を撮り続け、SNSにも多数投稿。「映える」というより、もはや“作品”として扱われる存在感でした。
オーナー自身は制作途中から何度も現場に足を運び、できていく過程をずっと見守っていたそうです。
⚫︎最初の2年間・東海3県のイベントを中心に“自走出店”
・駅前、商業施設、野外イベントなど幅広く展開
・巨大トラックが入ってくるだけで話題に
⚫︎その後EWALUのトラックを見たVISON側が「ぜひ常駐してほしい」と誘致。
現在はVISON施設内の人気店舗として定着しています。
「お客様が納得するイメージに近づけることが大変でした。」
「でも、変更すればもっと良くなる部分は、極力前向きに対応しました。」
実際に作りながら気づく点も多く、オーナーとSEEK、そしてピザ窯職人の“3者連携”が成功の鍵になりました。
さらに、この経験を経て佐々木さんは語ります。
⚫︎今後の展望・BOXトラックは企業のコマーシャルビークルに向いている
・LEDビジョンを搭載した広告車両など、新しい活用が増える
・大型車両は所有者が限られるが、その分インパクトは圧倒的
今回の事例が教えてくれるのは、フードトラックは「ただの移動販売車」ではなく、ブランドそのものを体現するメディアになり得るということ。
・1トンのピザ窯・全面ガラス張り
・力強いアメリカントラックの存在感・内部を“見せる”と言う世界観
これらを実現できたのは、SEEKが車両選定から法規対応、構造設計、現場施工までワンストップで対応できる会社だからこそ。
「こんな車、できるのかな?」というアイデアがある企業は、ぜひ一度相談してみてください。
「スクールバスで店舗を作れるの?」
「うちの事業に活用できる?」
「在庫はある?」など、どんなことでもお気軽にご相談ください。
SEEKでは、在庫確認→企画→カスタム→納車→運用サポートまで一気通貫で対応しています。
お電話でのお問合せは
0120-026-444
0564-26-7882
で受け付けております。
※必ず「ホームページを見た」とお伝えください。
お問合せフォームは24時間受付をしておりますのでお気軽にお問合せください。
お問合せフォームはこちら
◻︎クライアント情報
・会社名or屋号:EWALU(エワル)
・業種:BOXトラックを使用した、ピザとコーヒー屋
・エリア:三重県多気町(VISON内)
・ホームーページやSNS:https://www.ewalu.site
◻︎導入車両スペック
・車種:インターナショナル4700 DT466E
・年式:2000y
・全長×全幅×全高:11m×2.5m×3.5m
・車輌タイプ:BOXトラック
□カスタム内容
・サイン及び外装変更:あり
・塗装カラー変更:なし
・内装レイアウト変更:あり
・電装関係(照明・電気工事・発電機等):あり
(詳細な内容)車内にて100Vと200V電源が使えます。エスプレッソマシーンの使用で200Vを使用。
・追加オプション(空調、シート変更、棚、ラッピングなど):あり
□ 制作期間・費用イメージ(参考)
・制作期間:約半年(24週間)
・参考費用:1,800万円〜
車輌別 / 500万円〜
製作 / 1,300万円〜
'Olu'Olu(オルオル)
EWALU(エワル)